薬局ブログ 9/16 「秋のくしゃみ・鼻水」
少し空いてしまいましたが薬局ブログ再開です。
緊急事態宣言ももう幾度目かの延長、そろそろ明るいニュースが欲しいところですね。
さて、このところはアレルギーのお薬がよく処方されるように感じます。
くしゃみや鼻水、咳で新型コロナに感染したのでは、と心配して受診される方も。
例年この時期はくしゃみ・鼻水・咳がでやすいもの。
今回は季節の変わり目に起こりやすいこれらの症状に注目したいと思います。
<秋の不調:くしゃみ・鼻水・咳 編>
秋の不調にはさまざまありますが、これらの症状として挙げられやすい疾患を3つ紹介します。
・血管運動性鼻炎
寒暖差によって鼻の粘膜が刺激されることで鼻水やくしゃみ・鼻詰まりが起こります。また、自律神経の乱れによっても引き起こされることがあります。
検査をしても原因となるアレルゲン(アレルギーを起こす物質)が見つからないといった特徴があります。
アレルギー物質が原因の場合、例えば花粉症では鼻の症状以外にも目の痒みが出るのに対し、血管運動性鼻炎では鼻の症状のみに留まります。
予防策は、マスクの着用や衣服での寒暖差解消、しっかりとした休養を取り、ストレス・疲労を溜めないようにすることなどが挙げられます。
・花粉症(秋バージョン)
春はスギ花粉が代表選手ですが、実は花粉症の原因となる花粉は一年中と言っていいほど私たちの周りを飛んでいます。秋はキク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラが挙げられます。
花粉症対策はなんといっても原因となる花粉にさらされないことです。
マスクやメガネの着用、衣服に付いた花粉は玄関前で払うなどして接する花粉の量を減らしましょう。
既に原因の花粉が分かっている方は、花粉が飛び始める2週間ほど前から薬を始めておくと症状を軽くすることができます。
・咳喘息
名前に「喘息」と付いていますが、ゼイゼイ・ヒューヒューといった呼吸音や強い息苦しさはありません。風邪を引いたことをきっかけに起こることが多いとされています。
季節の変わり目の寒暖差や、冷気・乾燥などが気管支を刺激することで咳を誘発します。初期は軽い咳が続く程度ですが、悪化すると喘息に移行する恐れがあります。
風邪が治っても1週間以上咳が続く場合は内科や呼吸器科を受診されることをお勧めします。
~おまけバナシ~
秋口は喘息をお持ち方にとって咳が酷くなり易い時期でもあります。
その原因は空気の乾燥、気圧の変化、朝晩の冷気、夏場に繁殖したダニが死ぬことで死骸として舞いやすくなるなど多岐に渡ります。
これらの刺激が敏感な気管支にストレスを与え、喘息の発作を起こしてしまいます。
また風邪を引きやすい時期でもあり、ちょっとした風邪から喘息が悪化することも多々あります。
喘息の治療をされている場合、発作予防薬(コントローラー)というお薬を使っていることが多いかと思います。
予防的に続けるお薬も、夏場調子がいいとついつい止めてしまいがち・・・。
喘息といい付き合いをするためにも、お薬は医師の指示通りにきちんとお使いくださいね。
今回も最後までお読みいただきあり画が問うございました!
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