薬局ブログ 11/22「お肌の乾燥注意報!」


朝晩と日中の気温差が大きく、体調管理が難しい季節になってきました。


冷たい空気、乾いた風・・・
となれば心配なのはお肌の乾燥!!


お肌が白っぽくはなっていませんか?痒みはありませんか?

心当たりのある方は早めに対処しましょう!!


今回は体と外界の狭間で頑張ってくれているお肌のお話です。


〈お肌の構造〉

ひと言「肌」といってもその構造は複雑です。

皮膚といわれる組織は大きく分けて、表皮・真皮・皮下組織の3層に分類され、以下のような特徴があります。

  • 表皮
    一番外側に位置している層で、厚さは約0.2mmしかありません。表皮はさらに4~5層に分けられ、外界と接している面が皆さんも良く知る”角層”です。体の内側から水分が逃げるのを防いだり、外界から異物が入らないようガードしてくれています。

  • 真皮
    表皮のひとつ内側の層で、血管や神経・リンパ管が通っています。また、皮膚に油分を分泌する皮脂腺や汗腺も存在します。温度・触覚・痛みなど、外界からの刺激に対するセンサーとしての働きがあります。

  • 皮下組織
    表皮と真皮を支えるための層です。脂肪が多く、皮下脂肪組織と言われることもあります。上記の2層とくらべ厚みがあるため、外部からの衝撃を和らげたり、保温の役割を果たします。また、エネルギーの貯蔵庫としても利用されます。


このうち、乾燥肌と密接な関係を持つのが表皮です。

過度の乾燥や摩擦による刺激、加齢による保湿因子の減少などが原因となり、表皮にある角層は荒れやすくなります。

角層が荒れると皮膚のバリア機能が低下し、荒れたところからさらに水分が逃げるといった悪循環が生まれてしまいます。異物も侵入しやすくなるので、肌が赤くなったり痒みを感じることもあります。

こういった症状が出る前からスキンケアをして、お肌の調子を整えることが大切です。


〈保湿剤の種類〉

乾燥肌のケアには保湿が必須です。

保湿剤にはエモリエント効果モイスチャライザー効果をもつ成分に分かれます。

エモリエント効果を持つ成分は、お肌の表面を油分で保護し水分の蒸発を防いだり、異物が侵入しないようにバリアとして働きます。
成分を挙げると、天然油脂・長鎖脂肪酸、ラノリン、リン脂質などがあります。

これに対してモイスチャライザー効果とは、水分を引き寄せ保持する働きを指します。
グリセリン、尿素、乳酸、また近年市販化された”ヘパリン類似物質”があります。


一般的な保湿剤は、このエモリエントとモイスチャライザーの両方が含まれているものが多いと感じます。普段のケアでは成分にはあまり固執せず、ご自身が毎日使っても負担のない製品を選ぶと良いのではないでしょうか。

使っていても痒みが治まらない、乾燥があまり改善されない時は異なる成分を考慮する時期かと思います。


気になる方は今お使いの製品をお持ちになって、医療スタッフに相談ください!



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