薬局ブログ 12/10 「手の乾燥」
普段であればインフルエンザが流行する時期でもあるため、うがい・消毒での予防が頻回に・・・。
ついに、服を着るときに指先の皮が引っ掛かるようになってしまいました!痛い!!(涙
皆さん、手の乾燥対策はできていますでしょうか?
冷えによる血行不良や乾燥は手の油分を奪う代表選手。また、手洗い・消毒の励行も相まって更に手に厳しい時期となってまいりました。(仕方が無いことですが・・・)
実際、薬局でも手の赤みや湿疹でお困りの方が増えてきたように感じます。
さて、お肌に湿疹が出る状況を思い浮かべると、あぶらっぽい皮膚を思い浮かべるでしょうか?
確かに、皮脂が詰まって起こる湿疹もありますが、実は肌の乾燥が強くても湿疹は起こりやすくなるんです。
これは、乾燥によって肌の表面の角質バリアがもろくなり、さまざまな刺激が皮膚から入りこんでしまうからです。荒れた肌を放っておくと外部からの刺激により炎症をおこし、炎症による熱で余計に乾燥するという悪循環に・・・;
手洗いや消毒で落ちすぎてしまった皮脂を別のもので補ってあげることで、肌の健康を保ってあげましょう!
肌トラブルが無くても日ごろからの乾燥対策は大切です。
一概にハンドクリーム、と言ってもさまざまな成分が使われています。
代表的な成分を特徴ごとにまとめてみましたので、使い分けのご参考にしていただけたらと思います。
~保湿剤の成分たち~
・白色ワセリン
特別な作用はありませんが他の成分に比べ刺激感が低く、また安全性も高いため赤ちゃんの乾燥肌にも良く使われます。皮膚を油の膜で保護することで水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守ってくれます。安価なこともあり、コスパも良好です。
・ヘパリン類似物質
水分の保持と血行の促進をしてくれる成分です。入浴後は早めにつけることで水分が肌から逃げていくのを防ぎます。また、傷痕の治りを早める効果もあります。軟膏・クリーム・ローションと幅広いタイプがあるので使いやすいものを選べるところも良いですね。
・尿素
体内でも作られている成分で、濃度によって使われ方が異なります。10%までのものが保湿剤として扱われ、肌に水分を保持したり、古くなった角質を適度に分解してすべすべの肌を保ってくれます。ただし、刺激を感じることがあるため顔や首などの皮膚の弱い部分や、傷・炎症のある肌には向きません。
・ビタミンA
皮膚のターンオーバーを促進して古い角質層を落とし、厚く硬くなった皮膚を改善してくれます。ゴワゴワ肌でお困りの際に向いている成分です。
・ビタミンE
血行促進作用があり、血流が良くなることで冷え改善・肌代謝の手助けをしてくれます。また、抗酸化作用があるため皮膚の酸化を防ぐ働きもあります。
・ビタミンB2
肌の代謝を良くし健康な肌を作るサポートをしてくれます。「不足すると口内炎になる」と言われているのがこのビタミンです。
・グリチルリチン酸
炎症を抑えてくれる効果があり、しもやけ・あかぎれがある時に向いています。
ハンドクリームと言ってもさまざまな種類があり、お肌の状態によっては使い分けが必要なものがあります。
また、複数の成分が混ざった商品も多くありますので、購入される前に一度相談されるとよりご自身に合ったものが見つかるかもしれません。
これを機に「マイ・ハンドクリーム」を探してはみませんか?
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