薬局ブログ 1/18 「冬の土用」
土用の丑の日は有名ですが、実は土用は年に4回あるってご存知でしたか?
立冬・立春などの季節の変わりと考えられている日のおおよそ18日前を指します。
この時期は暑さ・寒さがもっとも厳しかったり、季節の変わり目とされ体が疲れやすい期間でもあることから、してはいけない行動があったり食事に気をつけて過ごす風習があったようです。
さて、土用のなかでも一番有名なのは夏の「土用の丑の日」かと存じます。
栄養満点の鰻の蒲焼を食べてがっつりスタミナを付ける日ですね。笑
この日は現在では鰻を食べる習慣となっていますが、実は昔は「うどん」や「うめ」などの体に優しい「う」のつく食材を食べる日とされていたんだそうです。
あれ、聞いていた話とだいぶ違いますね・・・?
ではなぜ土用の丑の日が鰻の日になったのでしょうか。
これには諸説あるものの、
炭火で焼いて、こってりしたタレを塗った鰻。美味しいのですが、夏場は売れ行きがよくなかったそうです。(鰻の旬が秋から冬にかけて、ということも関連しているのかも知れません。)
これに困った鰻屋が、当時の万能学者:平賀源内に相談。
店先に「土用の丑の日」と書かれたチラシを貼って販売したところ大当たりしたんだとか。
とまぁこんな由来もありますが、本来は体に優しい食事を推奨していたわけで・・・。
うどんなどの消化に良い食事で胃腸を休める時期だったと考えると、脂でギラギラ輝く”鰻の蒲焼”は実のところ、昔ではあまり適切ではなかったのかもしれませんね。
ちなみに冬の土用は今日くらいの時期を指し、ヒラメやヒラマサなどの「ひ」のつく食べ物や赤みの強い食材を食べると良い言われているそうです。
お鍋にして体を温めていたんでしょうか。
四季それぞれの土用によって何を食べるのかは異なるため、一度調べてみても面白いかと思います。
由来含めて想像してみるとより面白いかも?
現代と違い、昔は医療・衛生面で劣っていたことを考えると、健康でいるためにさまざまな習慣があったのだと感じます。
調子が悪く感じるときは時にはこういった風習に今一度従ってみるのもひとつの手ではないかと感じます。
健康な方もより健康でいられるように、日々アップデートしていきたいと思います。
以上、今回は雑学コーナーでした!
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