薬局ブログ 2/1 「花粉の飛び始め?」


まだまだ寒い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。

ニュースではときどき花粉症の話題が取り上げられるようになってきました。


実は、薬局の事務さんが酷い花粉症。

くしゃみ・鼻水・目の痒みはある意味”花粉を告げる風物詩”ともなっています。(・・・怒られそう。)


いまや花粉症は全国民の4人に1人、東京に至っては2人に1人が発症しているともいわれ、国民病になりつつあるように感じます。

決して生命に関わる病気ではありませんが、くしゃみや鼻水・頭痛などで日常生活に支障が出る厄介者には違いありません。


そんな花粉症シーズンまでもう少しですが、皆様はどう過ごされる予定でしょうか。

病院に掛かられる方、なるべく外出しない方、花粉症と認めないで(?)耐える方…様々かと思われます。

しかし今年はコロナのこともあり、受診し辛かったり、市販薬に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。


今回は花粉症のメカニズムと対処法、病院に掛からなくても購入できる商品を簡単にですがお伝えできればと思います。




・花粉症のメカニズム・


そもそも、本来は体に対して害の無い「花粉」にどうして反応してしまうのでしょうか。

これは、本来であれば細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための免疫反応が”花粉”に対しても働いてしまうことが原因となります。

花粉症になる原因は暴露する花粉の量であったり、体質と言われたりもしますがハッキリとした原因は分かっていません。


メカニズムについて少し詳しくお話しすると、

目や鼻に入った花粉が目や鼻の粘膜上で敵と認識され、抗体と呼ばれる物質が作られます(感作)。

そして、この抗体が免疫に関わる細胞と結合することでヒスタミンやロイコトリエンと言われる体中伝達物質が放出されます。いわゆる「敵が来たぞー!」というシグナルですね。

これらの物質は免疫反応を起こす他、アレルギー症状を起こす原因物質ともなっており、不快感の大元とも言える鼻水・鼻詰まり・目のかゆみなどを引き起こしてしまいます。




・花粉症へのアプローチ・


花粉症の予防・治療では以下のようなアプローチがあります。


①アレルギーの原因である花粉に暴露しないようにする

(例)

  •  メガネやマスクの着用
  •  ウールやポリエステルなどの花粉の付きやすい(静電気が起こりやすい)服装は避ける
  •  玄関で上着や帽子を脱ぐなどして家の中に花粉を持ち込まない 


②お薬による治療  

1)抗ヒスタミン薬・・・鼻水や鼻詰まりの原因であるヒスタミンをブロックします。眠気が問題となりやすいものの、出る出ないは個人差が大きいです。商品数が豊富なため自分に合った成分を探しましょう。

2)外用ステロイド薬・・・直接鼻の粘膜に噴霧する”点鼻薬”に含まれます。鼻粘膜の炎症を静めるほかに、過剰な免疫反応を抑えて予防としても働いてくれます。眠気は起こりにくいので運転される方でも使用しやすくなっています。

3)外用血管収縮薬・・・直接鼻の粘膜に噴霧する”点鼻薬”に含まれます。鼻粘膜の腫れをすばやく鎮めて鼻詰まりを解消してくれます。即効性があるものの、使いすぎると症状が悪化する恐れがあるので緊急時のみの使用を推奨しています。

4)漢方薬(小青竜湯)・・・症状が軽度な方向け。眠気が出てはどうしても困る、という方への良い選択肢として提案させていただいています。


※商品によっては上記の成分が組み合わさったものもあります。ご確認の上ご購入ください。




現在は市販薬でも幅広い種類のお薬が手に入るようになりました。また、医療用のお薬と同様に市販薬でもジェネリックといわれる安価で手に入る商品も見受けられます。

受診する時間が無かったり、病院に掛かることに不安を感じる方はこういった市販薬の利用も一考されてはいかがでしょうか。


市販薬の場合、1つを買って満足することが多いのですが、組み合わせることで治療効果が高くなることもあります。薬局でもドラッグストアでも、スタッフに尋ねていただければ効果の高い組み合わせや使い方を知ることができるかと思います。

せっかくお店に足を運ぶのですから、モノだけでなくヒトも有効にご活用くださいね!



以上、今回は花粉症のお話でした。


地域に根差す:シーガル調剤薬局

鎌倉市材木座に立地する「シーガル調剤薬局」です。 地域住民の方々の「健康情報拠点」となる事を目指しています。 当薬局は、厚生労働省施設基準「健康サポート薬局」・「地域連携薬局」として受理されています。 神奈川県薬剤師会「くすりと健康相談薬局」の認定も受けています。 病気を抱えている人でなくても、健康情報の発信基地としてご利用下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000