薬局ブログ 3/3「旬について」


暖かい日も出てきて、冬もそろそろ終わりそうな陽気です。

スーパーや八百屋さんでは「新たま」、「春キャベツ」など季節を感じるポップが並び始めましたね。


さて、昨今は温室栽培や輸入によって”食材の旬”が分かりにくい時代になったように感じます。

かくいう自分も、メジャーではない食材については聞いて驚くことが多々あります;


旬のものを食べるということは季節を感じることのほか、価格が安く手に入る(家計には助かります)、栄養が一番豊富な食材を食べられるといった利点があります。

中でも栄養面に関しては驚くほどの違いがあり、冬が旬のほうれん草を例に出すと、ビタミンC含有量は夏栽培のものよりも冬栽培のほうが3倍(!)も違ってくるのだとか。

確かに、冬の方が色も濃いし味もしっかりしているように感じます。


少し話を広げて、

3月になったということで、春先の旬の食材紹介に加えて、栄養を効率よく取れる調理法について簡単に紹介したいと思います。





・春先が旬の食材例・

野菜:ふきのとう、菜の花などの山菜類・カブ・たまねぎ・しいたけ(春・秋ともに旬がある)

果物:あまなつ・はっさく・でこぽん 

海産物:サワラ・タイ・アサリ・ハマグリ・ワカメ



・調理する上での注意点・

栄養分が豊富な旬の食材たちですが、調理法によっては折角のビタミン・ミネラルを失ってしまう可能性があります。効率よく栄養を摂れるよう、以下のような工夫ができます。


①ミネラル・ビタミンB/C類

 水分に溶けやすい性質があります。茹ですぎたり、水に長時間漬けると栄養分が流れ出してしまうので注意しましょう。また、ビタミンB/C類は熱をかけすぎると壊れてしまいます。火の通しすぎには注意しましょう。

②ビタミンA/D/E/K類

 油分に溶けやすい性質があります。油と共に調理すると食材から栄養分が溶け出して吸収しやすくなります。



・おススメの調理法・

今の時期ならではの軟らかさ・味の濃さを生かすと良いでしょう。薄味にして、炒める際は強火でサッと火を通すようにすると熱によって風味が飛んだり、ビタミンが壊れることを防げます。

また、汁もの・スープにすると水に溶けだした栄養もきちんと回収できる上、体も温まります。まだ冷える日も残る今の時期には丁度良いのではないでしょうか?




余談ですが、毎日の食卓に欠かせない”卵”にも実は旬があり、2~4月頃のものが味が濃く美味しくなるそうです。

なぜかというと、寒い時期にはエネルギーを確保するため餌を多く食べるから、また冬場はニワトリの性質上産卵数が減るために通常より時間をかけて体内で卵を成熟させるからなんだとか。


早速明日は卵かけご飯を食したいと思います!!笑



以上、今回は旬についてお話でした!

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