薬局ブログ 6/15 「ボディメイク①」
こんにちは!
梅雨というわりにはそこまで雨の日が続くわけでもなく、なんだか過ごしやすく感じます。
さて、このところ頻繁に、ある言葉を耳にするようになりました。
それは・・・
「コロナ自粛のせいで体重が増えた・・・。」
身に覚えのある方、いらっしゃるのでは?
確かに外出自粛で家にいるしかないとなると、食べることが数少ない楽しみになりますよね。
おなかが空いているわけではないんだけど、つい食べ物に手が伸びてしまう…。
すごく、わかります。
ですが、ここには2つの問題が隠れています。
その1 間食による摂取カロリーの上昇
その2 運動量・筋肉量低下に伴う消費カロリーの減少
この2つを組み合わせると、摂取カロリーは多いのに消費カロリーは減っていく(どんどん貯金ができてしまう)というオソロシイ結果に。
もしかすると気が付かないうちに、生活リズムが戻ったとしても体重が戻しにくい体質になっている可能性があるのです…!
前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんな肥満に関するお話です。
そもそも太る原因ってなんなのでしょう?
CM・広告などで、脂肪や糖・コレステロールといった単語はよく聞かれるようになったのではないでしょうか。
中でも中性脂肪・コレステロールは生活習慣病を語る際にひとくくりにされることが多いと感じます。
しかし、実はこの2つは実は全然違うものなのです。
健康的なボディメイクをするための知識として、第一弾は中性脂肪とコレステロールの違いについてお話します。
中性脂肪とコレステロールの違い
・中性脂肪とは?
採血検査ではTG(トリグリセリド)という項目になり、細胞が活動するために必要なエネルギー源として働きます。
中性脂肪とは血中を流れているもの指すのに対して、余った中性脂肪が脂肪組織と変化して内臓(主に腸管)付近に蓄積したものが内臓脂肪、もう少し遠くのお腹やふともも、お尻の皮膚の下に蓄積したものを皮下脂肪と呼びます。
主に食事中の炭水化物が原料となりますので、脂っぽい物を控えるよりもご飯やパンなどの炭水化物が多く含まれている食品を減らすことが効果的です。
検査直近の食事の影響を受けるため、ときどき数値が高くなるという方は検査日近くの食事内容が原因である可能性があります。
・コレステロールとは?
ステロイド骨格という特徴的な形を持った物質で、主に肝臓で合成されます。
からだの中ではさまざまな形で利用され、ステロイドホルモンという体内伝達物質に変換されたり、細胞を包む膜の主成分になるほか、消化液として重要な胆汁の原料になるなど大切な役割を担っています。
以前はコレステロールの豊富な食べ物(鶏卵・魚卵など)を避けるよう指導されていましたが、コレステロールの大部分は肝臓によって自ら合成されるため現在では食事制限の効果は薄いと考えられています。(※意味がないわけではありません。)
どうでしょう・・・
中性脂肪とコレステロールが別物ということが分かっていただけたでしょうか。
つまり、太って見える(内臓・皮下脂肪)要因の大部分は中性脂肪であり、その原因は炭水化物であるといえます。
ですので肥満を改善したい場合、脂っこい物を中心に止めるのではなく(もちろん食べる量を減らすことも大切ですが)、炭水化物といわれる部分をとり過ぎないよう心掛けることが大切です。
炭水化物というとご飯やパン、甘いもの浮かびやすいですが、分解すると糖になるものを指しますので、つい手が伸びてしまうおせんべいや芋・豆類のほか、身体に良いと思われがちなフルーツ、ヨーグルトにも乳糖や果糖として糖が含まれています。
体重を落とそうとして食事を抜くダイエットを選ぶ方が多々いらっしゃいますが、これはあまり勧められるものではありません。
からだを構成する成分はそもそも食事から補充するほかなく、三大栄養素と呼ばれる糖質・脂質・たんぱく質はそれぞれ大切な役割を持っています。
そのため、糖質や脂質を極端に減らしたり、1日1食のみのダイエットではからだを作るための材料がきちんと摂れず、かえってからだを壊す原因となってしまいます。
簡単に言えばダイエットとは、
からだが消費するカロリー > からだに入るカロリー
を守ることで達成できてしまいます。
「からだに入るカロリー」を減らすことばかりに注目せず、「からだが消費するカロリー」にも気を配ってみてはどうでしょうか。
ウォーキングなどの軽度の運動でも、継続することで筋力がつき「からだが消費するカロリー」を育ててくれます。結果、体質の改善にも繋がります。
どちらか片方だけに負荷をかけるとストレスが大きくなってしまいますので、双方バランスよく気をつけられるといいですね。
<次回予告!>
・肥満の指標ともいわれるBMIとはなんぞや?
・どんな運動でどのくらいのカロリーが消費できるの?
以上の二本立てでお話します!
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